住み慣れた居室でお別れまで過ごせる学研ココファンのお葬式《ここりえ》

葬儀コラム

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高齢者住宅・介護施設でご安置をすすめる理由

ココファンの高齢者住宅は「自宅」ですから、病院とは異なり亡くなってすぐに退去しなければいけないわけではありません。
しかし、多くの高齢者住宅・介護施設では、すぐに葬儀社を呼んで、あっという間に退去していくのが慣例になっています。
これは、病院で亡くなる方が増加傾向にあった1980年代以降、「できるだけ早く葬儀社に迎えにきてほしい」という病院側の意向と、「早めに故人と接触して受注につなげたい」葬儀社の意向が合致し、このような文化が自然に形成されたもの。

高齢者住宅・介護施設は「長く居られない」わけではないのですが、「亡くなったらできるだけ退去」に対して誰もが特に疑問を持つこともなく、いつの間にか死を遠ざける「暮らしの場」が形成されてしまいました。

そもそもご遺体を安置するとはどういうことか

学研ココファンのお葬式「ここりえ」

安置とは、臨終から葬儀の日まで、ご遺体を保管しておくことを言います。

「死後24時間以内は火葬してはいけない(例外あり)」という法律があり、一定期間はご遺体を安置する場所が必要です。
安置の期間は、亡くなった日を含めて2~3日程度が目安となりますが、年末年始や火葬場の混雑状況、家族や宗教者の都合によって1週間以上安置するケースもあります。

全日本環境斎苑のアンケート調査では、火葬場の処理能力について全国的には「不足していない」が86.2%という結果にではあるが、一方で横浜市のように2023年4月から2024年2月までの火葬待ちの平均日数は4.93日、11時~13時の時間帯は1週間以上順番を待たなければ空きが出ない地域もあります。

では、故人はどのタイミングで、どこに安置をしたら良いのでしょうか。

▶タイミング
・亡くなってからすぐ
・火葬(葬儀)の日まで


▶どこに
・「自宅」
・「葬儀会館内の遺体安置室」
・「遺体安置を専門とする安置施設(葬儀会館)」※通称、「遺体ホテル」とも言われるのはこのタイプ。
・「火葬場に併設されている安置施設」
等があります。そのほか、寺院の一室で安置ができる場合もあります。
高齢者住宅や介護施設は、日常生活を営んでいた暮らしの場ですから、「自宅」に相当するのではないでしょうか。

遺体の安置にかかる費用

ご遺体の安置は、期間が長くなるとその分葬儀費用に遺体保全費用や安置室使用料が加算されます。

■遺体保全費用

ご遺体の保全方法として、一般的にドライアイスが使用されます。1回の使用料は約10kg(外気温や室内の環境によって異なる)で、スタッフが火葬日の前日まで毎日交換します。費用はドライアイスの交換作業を含めて1回の使用ごとに1万円~1.5万円かかります。

安置が1週間以上になる場合、また闘病や事故により遺体に損傷がある場合は、エンバーミングという遺体保全処置がとられることがあります。エンバーミング専用施設で行われる施術で、費用は15万円~25万円くらいとなります。

冷蔵施設を使用する場合、基本的にドライアイスは必要ありませんが、停電など不測の事態に備えて、ドライアイスと併用することもあります。

■安置室使用料
安置室の使用料は、仕様や設備によって数千円~4万円と幅があります。

▶個別安置 安置室使用料が1~4万円。面会時間に制限がある場合もある。
▶共同安置 安置室使用料が5千~1万円。面会時間は限られている。面会不可の場合もある。

また、遺族の付き添いや、仮眠をする場合には追加料金がかかることもあります。

居室安置でゆっくりお別れを

介護事業者は、「退去のあと」故人がどこでどのように過ごしているか、多くの介護現場でリサーチしてきましたが、ほとんど知りません。
居室での安置をおすすめする理由は、故人が生前慣れ親しんだ空間で、スタッフや仲間に見送られて送り出すことができること。
面会制限がほとんどなく、別途安置室の使用料もかからず、ゆっくり故人と過ごすことができるという物理的な安心感もあります。

私たちは、死の事実に直面したとき、そこに注がれる豊かな感情を体験するものです。「死」という場面に立ち会い参加することで、故人の生きざまに思いを馳せ、故人の身体を大切にし、故人に寄せる家族の心、痛みを思いやり、そこに集まる人々の心、思いやりを大切にするものです。

死者の尊厳を守ることを第一とし、丁重に送り出すことは、高齢者住宅を運営する事業者の責務でもあるといえるでしょう。

学研ココファンのお葬式⦅ここりえ⦆アドバイザー吉川美津子

学研ココファンのお葬式⦅ここりえ⦆
終活・葬儀・お墓アドバイザー、社会福祉士
吉川美津子

居室安置の間、ご家族と介護スタッフと故人の思い出話をしながら涙、時に笑いがこぼれることも。死は終わりではないことを実感します。



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葬儀費用は会葬者数や会場などによって変動します。また、慣習やしきたりなど、地域によっても形式が異なります。学研ココファンのお葬式《ここりえ》では、いつでも事前相談にご対応しています。また、お見積もりもご提示しますので、お気軽にご相談ください。

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